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「しみる」

とぼとぼと歩く僕は、実に無様だ。
冬の朝は、身体にひやりとした空気が凍みる。
ぶつぶつと僕は、言い訳ばかりを思い浮かべている。
先日の晩、ぶつけられた言葉が、じくじくと沁みる。
いつまでも様変わりしない僕は、いよいよ見捨てられた。
先日から降り止まない雨が、割れた地面に滲みる。
誰が悪いというものでもない、僕がこの世で一番、悪い。
僕のように無様に見える。心が無様に染みる。


20061104


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