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「どっちつかずの空」

思い出すことも出来ない昔のこと。
その頃は、僕ら誰もが目の前のことに一生懸命だった。
恐れを知らず、後ろを振り向くことを知らず。
多分、失うものがなかったからだろう。
大人になった今では、とても同じ姿勢ではいられない。
今の自分を失うのに怯えて、後ろを気にせずにはいられない。
無邪気なままではいられない。護るべきものが存在するから。
自分勝手ではいられない。共に歩む者がいるから。
生きることに懸命なのは今も同じ。ただ、
自分ひとり、という存在が、この世界でどうあるべきものなのか、
その価値が、ほんの少し、違うだけなのだと思う。


20060719


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