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「非常口」

一体誰が、誰のために、そんなものを用意したのか。
誰がそこから逃げ出すのだろうという、
そこから逃げても逃げられないのではという、
そもそもそこから逃げられないだろうという、
非常口が多過ぎる。
ほんのときどき不味いだろうと思うことには、
非常口を示す標識はあるのに、
見渡しても非常口それそのものが見つからないのだ。
ある建物の入り口が出口であるのは往々にして当然なのだが、
それがまた非常口の指定箇所であったりする。
これは…、非常口、なのだろうか。


20060930

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