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「雲と幻想」

雲は誰が作っているのだろう…、
そういう幻想を抱いて生きるのは、もう、やめたんです。
超自然的な産物行為をしているのが、
「誰か」と呼べるような人為的な行為ではないことは、
誰にとっても明らかなことだし、普段僕たちが生きる上で、
そんな幻想は何の役にも立たない。
何の役にも立たないことを思うことが、最も、
人間にとって高尚な思想なのだと分かってはいるのですけど。
だって僕は、この僕という本質が、一体誰によって作られたのか、
そんなことすら分かっていないのですから。
それを知ることが一番初めにされなければいけないことでしょう?
僕によってしか作られないものが、その当事者である僕が、
何の自覚もしていないのだから。
ということは、雲だって同じなのではと思ったのです。
雲は、誰かが作ったものではない。
雲自身が、何らかの過程を経て、自らを生み出した。
そういうことなのだと思うんです。
後は、雲自身が何かを思って、生きていくべきこと。
僕たちがそこに僕たちに都合のいい解釈をするべきではない。
少なくとも、雲は僕の持つような幻想は無駄だと知っているでしょう。

20060402


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