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「幸福の象徴も食み出し者となる」
その日、部屋に戻ると、誰もいなかった。
僕の部屋にいるはずの人がいなかった。
そう、絶対にいなければいけない人がいなかった。
僕が帰るといつも必ず出迎えてくれるあの人が。
何処にも、あの人の気配が感じられない。
何処へ行ったのか。何処へ行ってしまったのか。
テーブルの上を見ると、一枚の書き置きがあった。
「これからぼくしあわせになるんだからじゃましないでね」
僕は全てを拒否され否定された。
もう、何処にも戻れない。何処にも帰れない。
20050607
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