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「プレコンセプション」

たまたま、行きの電車で一緒になった人と、
偶然、帰りの電車で一緒になりました
それに気づいたのも、偶然かもしれません

彼も私に気づいたのでしょう、
首をかしげて照れくさそうに窓の外を見て、
夕日を頬に受けていました

直接話をしたわけではありませんが、
互いが互いの位置を知っている感覚、
それは少しだけ温かいような予感でした

その人に会ったのは、その日だけです
あの人は、私のことは知らなかったでしょう
けれど、私は前から知っていたのでした

その偶然と、小さな幸運に、感謝。


20080310

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