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「遭遇」

前方から来る初対面のものに、
大抵の人は無防備である。
不審者が接近してきたときですら、
自分の前に現れるもの全てが、
警戒すべきものであるという認識を、
多くの現代人は持ち合わせない。
多くの犯罪者が自己に有益に事を運ぶ、
その背景の一つが、それだ。
だがしかし、無防備であるがゆえに、
私は悪くは無い、何事かが起きたときに、
それは私の責任ではない、とする、
弱さを味方につけた論理を提出する。
そういう遣り方で現代人は生きているがために、
警戒心を抱いている、というだけのことで、
そのものが逆に不審者に見えてしまうことも、ある。
不審者によるものではなく、この、
警戒者による悲劇に対し、何の責任も持たない、
あらゆる一般者はどうやって言い訳をするのか。


20070223


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