< 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 >

「斜陽」

貴族の没落を待つように、
その日の斜陽を待っている。
まるで天下を得たような顔をするあの太陽が、
夜には世界から姿を消す定めにあるように、
どんな支配者にも必ず終わりは訪れる。
ただその長さが違うというだけで、
始まりと終わりの明確さが欠けているというだけで、
どんな独裁者にも必ず終わりは訪れる。
同じ者が再び隆盛を轟かせる世もあるとはいえ、
あの忌々しい太陽が萎縮する世界が存続する限りは、
続くものは続くのであるし、
続かないものは、決して続かない。


20070217


<< prev 目次 next >>

Copyright(c) Kazui Yuuki all rights reserved.

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送