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「沈黙の鉄」

彼らは、沈黙の鉄なり。
大事小事、黙して語らず。
されど時にして、乱あり。
その要因は、やはり己からは語らず。
追及の手に、臆するところなし。
自白の道は、正しきことにのみよりけり。
その道が己の破棄に繋がりしも、また同じ。
彼らの沈黙、正しき道か否かは、
自身に答える権利は、やはりなし。
彼らの信念、意図して捻じ曲げたくはない。
我々は、彼らの主ではなきにしもあらず。
よりて、唾棄すべき言葉を飲み込み、
正しき道を照らすのが義務である。
彼らはやはり沈黙によってしか働かぬ。
しかし、平生の乱を防ぐため、戦わねばならぬ。
敵は内にあらじ。そのことを、努々忘れるな。


20070125

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