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「ブルーシグナル」

信号機のランプが変わる瞬間、僕は一瞬躊躇った。
赤だったランプが青になる保証は、実は何処にもない。
ルールは実は、定まっていない。
皆、そう信じているだけだ。信じ切っているだけだ。
背反律は、破られるためにある。
僕はまた、動き出す。ランプが変わる、ほんの一瞬前に。
僕はランプを見ないようにする。
恐らく、多分、きっと、絶対、
そのランプが青色に変わっていることを信じて。

20060131

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