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「電磁線」

ある一定の距離をおいて集うものを、僕は待つ。
そこに、音はない。聞こえるものではない。
しかし、感じることが出来るものがある。
テクノクティクスなビートが流れてくる。
何も知らない人たちは、地震でも起きたのかとざわめく。
僕は何食わぬ顔をして五線譜を取り出して、
今まさに生まれようとする楽曲を盗作する。
決して、僕だけが得られる特権ではない。
それに誰も気づいていないわけがない。
ただ僕の場合はそれが、楽曲であるというだけのこと。

20051217


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