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「必然性」

点滅を続けるフォグランプに僕はカメラのレンズを向ける
どんな反応を見せることもなく
誰に従うでもなく それは
ただひたすらに規則正しい記号を発し続ける
それはそれが生まれたときから命運付けられた記号なのか
それとも果たして或いはそれそのものが記号に過ぎないのか
そういった小難しいことを考える余地も
それの内部には収容されておらず
無論その必要性を問う者は僕以外にいやしない
それはある意味世界が僕に求めた必然性
その瞬間 僕はそれを考えなければならなかったという必然性
無論 世界でそんな思考が一つ生まれたことに対する
反応など何処からも出てきやしない
もしかしたら或いはそれを承知の上で
フォグランプは今日も活動を続けているのかもしれないが

20060107


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