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「お気に入りの黄色いクッション」

手元に置いておきたい「お気に入り」がある。
特に明確な理由はないのだけれど、
自分のそばに置いておくと安堵が得られる…、そう、
それは己に癒しを強制するものであってはならない。
「癒し」とは、されるものではなくてするもの、
あくまで受動的でなく能動的なものでなくてはならない。
言い換えるならば、身勝手な感情が呼び起こす、
あくまで冷静さを装ったフェティシズムに近いものがある。
ただし、それは自分の隣に必ずなければならないもの、
というわけでもない。床に座り込んで手をついた、
その指の先にふと触れる、そんな自然さがあれば、とても良い。
そういう、持ち主ですら忘れる自然さが、求められるであろう。
それが世に言う、「お気に入り」である。


20050719


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