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「3畳」

その中に、一歩、踏み入れる。
その中に、一歩。新天地である。
架空の空間であったはずの、その空間へ。
それはもう、今は昔。過去の得空話。
本当ならば、既に逸話になっていてもおかしくなかったのだ。
それが現実のものになるまでは、その瞬間までは、
誰が何を思おうとも、それは絵空事。
あと半歩、足りない新天地。
僕はその、真っ只中にいる。
あと半歩。あと、たった、半歩。
絶対的な境界線の上に、僕はいる。
越えられるのに越えられなかった、境界線の上に。
今はもう、それは苦痛ではない。


20050627


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