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「現在の彼ら」

それ以前からそうであったし、
恐らく、多分にこれからもそうだろうと、思う。
案外、それは気のせいのようなものかもしれないし、
気のせいかもと感じるということは、
そんなことなど全くないのだという杞憂に終わる可能性も大きい。
誰かの不安を煽るようなことを口にするきみが、
本当はその反対側の可能性を同時に口にしていて、
僕が杞憂を脳裏に秘めると同時に、
パラドキシカルな安堵を得る方法論を、
考えなしの慰めよりも便りにしていたのは、確かだ。


20050618

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