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「隙間」

間隙を縫うように打ち込まれた一筋の光に、
僕らは眩暈を感じる余裕もなく焼き焦がれた。
光とは、つまり、闇がそこにはないということ。
闇の介入する余地がないということ。
それはとても神聖な領域。
僕らが目にすることは出来ない世界。
それを網膜に焼き付けた瞬間、僕らは、
同時に闇を全身に宿すことになる。
間隙から与えられる光の線は、
闇をもたらす使者でもあるのだ。


20060527


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