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「赤の微笑」

役に立つものにしか価値を見出せない人が数多いが、
それは決して罪ではない。むしろ、
そういった無価値を排除しようとする者ほど、
不必要なものを手元に置いておきたいとする保険を、
自らに不特定に課し続けようとするものなのだ。
それは果たして己の存在を後ろ盾とする保障になるのか、
本人はきっと分かってなどいない。ただ、
そうすることによって、自分が無意味だと思っているものを、
意味のあるものだと思い込むだけの理由を、単純に、
求めているだけのことなのだ。
だから私は笑う。
そういう者を見つけるたびに、彼らの真上で、こっそりと、
同情でも卑下でもなく、ただ純粋に、
私は私で良かったと笑うのだ。


20060506


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