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「眩暈」

立っているのがやっとだった
あまりに眩しくて
太陽のせいで黒くて見えない
傘の向こう
きみが微笑んで立っているだろう
そのもう少し先さ
僕にはもう直視出来ない
その眩しさがそこにある
きみは多分 目を細めて
僕が透過して見ている何かに
こっそりと嫉妬しているんだろう
僕はそれを知りつつも なお
太陽の存在を疎ましく思い
傘越しに あの
目の眩むような輝きを見つめ続ける

20040830


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