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「依存症」

部屋に帰っても もうきみはいない
それはもう 当たり前だと思ってたのに
それはもう 当たり前などではないのに
心の何処かで まだ
それを信じている僕がいる
きみには僕が必要なんだ
そんな言い訳が通じなかった 少し前
部屋のドアを開ける直前の あの
きみが当たり前のようにいるのではないかという
児戯に等しい妄想が 本当は
僕がきみを必要としていたんだと
そんな独りよがりな感情を連れて
今夜も僕の思考を ひたすら ひたすら
停止させようと躍起になる
そのことを考えないように 考えないように
この人生で一度きりの依存症を
癒される日が来ることを信じて

20040818


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