< 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 >

「グリーンティー」

貴方の目から零れ落ちたはずの涙を探して私は街を彷徨った
棒のようになった足を休めようと家に帰るとテーブルの上にカップ
入れるつもりもなかったグリーンティー
貴方の気配なんて微塵もないはずの部屋の中
コーヒーも紅茶も飲めない私のためにいつもポットにあった
入れることはないだろうと思っていたグリーンティー
夢か幻かそのどちらかだと私は無理矢理にでも信じなければいけない
そうでなければ貴方を失ったはずの私は一体
このお茶を飲み干した後に何を求めて生きればいいの?
冷えた手の中で次第に冷めていく言葉を持たないグリーンティー

20041209


<< prev 目次 next >>

Copyright(c) Kazui Yuuki all rights reserved.

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送