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「光の差す道へ」

光の指す方角へ
光の導く先へ
僕はそちらに行くのが正しいのだと
信じて疑わなかったのだ それまで
ここが何処なのか
そこは何処へ通じているのか
誰も僕に教えてくれなかったというのに
どうして僕は信じることしか出来なかったのか
今ならそれが分かる
僕はまだ幼かったのだ
だから 僕は信じることしか出来なかった
僕は誰かを疑うことを知らなかった
僕は信じることしか知らなかった
それは絶望的なまでに幸せなことだったのだと
光を見つめながら僕は
涙を流しながら悟ったのだ

20040509


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