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「疾走する無意識」

水が一杯に満たされた水槽の中をソイツは疾走する
目的意識なんて理解して欲しいわけじゃないけど
ソイツは何も考えずに水槽の中を疾走する
きっと何度も何度も壁に突き当たってきたのだろう
少しだけ鼻の先が傷ついて僕の同情を誘うかのよう
何を考えて疾走しているのかなんてソイツは絶対
僕に理解を求めているわけないこと分かってる
僕も何がそんなにソイツの姿を視認しようと
視界に必要としているのか分からないけれど
フォーカスを合わせようと必死になって追ってみる
けれどソイツは僕のことなんてホントお構いなしで
僕の視界からあっという間に消えてなくなった
無論疾走したまま

20040414


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