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「閉鎖のシステム」

ある日　突然
貴方以外の人間が　この世から　消えた
いや　そうじゃない
僕の目が　僕の脳が
この世で認識出来る人間を
貴方だけにしてしまったのだ
それは　つまり　今の僕には
貴方しか見えないということ
そう考えて　眩暈が治まらない
どうして　よりにもよって　貴方なの
世界で一番嫌いだと　あれほど
泣いて僕が突き放したはずの　貴方なの

貴方はまだ　この事実に気付いていない
しかし　それも　時間の問題だろう
僕にはもう　貴方しか見えていないのだから
僕はもう　貴方しか見ていないのだから

20040604

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